学園では、1年生の職場体験に加え、進路を考える上での手助けとなるよう、職場見学の機会を設けています。
昨日は、医療系の進路を考えている生徒たちが、日頃お世話になっている学園近くの総合病院へ病院見学に出かけました。
まずは、シュミレーション用のマネキンを使用して医療スタッフがトレーニングを行う、シュミレーションルームにお邪魔し、実際にトレーニングを担当している看護師さんからその様子について説明を受けました。
精巧に作られ、シナリオのプログラミングも行える高機能マネキンを使ったトレーニングでは、医療技術を学ぶことは勿論、色々な事態を想定して医療チームでロールプレイを行ったり、また病院が設置する安全基準が本当に有効かどうかの検証にも利用されるとのことでした。生徒達も実際にマネキンを触らせてもらい、まぶたの動きや脈の強弱まで細かく設定できる精巧な作りに驚いていました。この高機能マネキンはとても高価なものですが、「どれだけ高くても、人々の安全や命を守る大切さとは比べ物にならないのですよ」という看護師さんの言葉がとても印象的でした。
その後、血液検査や輸血バックの管理が行われている部署を訪れ、病院でのシステムについて説明を受けたり、血液検査が行われていく工程などを見学しました。
最後は集中治療室の中を見学し、実際に血液透析をされていたり、人工呼吸器を使用しておられる患者さんを間近にしながら、人工呼吸器の仕組みなどについて実際に触らせてもらいながら説明を受けました。日本では集中治療室の中を病院見学で訪れることはまずあり得ないと思いますが、イギリスでは教育の機会をとても大切にしているとのことで、今回の機会に恵まれました。
生徒たちは、病院の内部を訪れるという初めての経験に緊張や期待もあったようですが、時に英語で質問をしながら熱心に見学をしていました。
それぞれに感じたことも多くあったようで、「将来の夢が変わるかもしれない・・・」と話す生徒もおり、皆にとって有意義な時間となったようです。
一覧へ戻る