NOV 30

工夫

職員室ブログ

 生徒に教えるとき、生徒が出来るようにするのが先生の工夫です。工夫もせずに、ただ教えていて、テストをやり、「何だこの点は、もっとしっかりやりなさい。」とか、「普段しっかり勉強していないからこんな点なのだ、これで上の学校の学校に行けると思っているのか。」などという叱責を聞いたことがあります。教科書通りのやり方を説明してテストをし、出来ないのは生徒が悪いという先生をよく見かけます。

 身内を褒めるのは可笑しいかも知れませんが、私がなるほどと感心しているので書かせていただきます。それは、帝京ロンドン学園の英語の教え方です。教室で教えるだけではなく、生徒をイギリス人の家庭で2週間ほどホームスティをさせたり、希望者には週末に2日ほどイギリス人の家庭でホームスティをさせています。

 また生徒は、ボランティアでお店のお手伝いをしたり、図書室で本の整理をしたりして、イギリス人と日常の会話をしています。ナイトアクティビティというのは、希望者が街の人達に交じって、キックボクシング、イギリスの少年との日本語と英語の話し合い、大人に交じっての卓球、ラグビー、ヨガ、バドミントン、乗馬などもやっていることです。時間も夕飯前のものもあれば、夕食後のものもあります。生徒の送り迎えは、イギリス人のセキュリティの人がやってくれています。

 今年から、イートン校とハロー校と帝京ロンドン学園の生徒のスピーチコンテストを行いました。イートン校とハロー校の生徒は日本語で、帝京校の生徒は英語でスピーチをして、スピーチの後には、スピーチした言葉で質問し答えるという、前以て用意した文を話すだけではなく、何を質問されるか分からない中での返答です。これも良い勉強だと思います。

 その他に、ヨーロッパ各地への旅行もさせて、いろいろな場所で英語を使わせています。

こういう工夫が大事で生徒達の英語を強くさせてIELTSのテストにも良い結果を出しているのだと思います。イギリス人のリチャード先生とこの学校に長く勤めていらっしゃる久保先生の協力がこの諸々の工夫に繋がっているのだと思います。生徒達が喜んで英語が身に着くように努力する素晴らしい工夫だと思います。

 数学もこれからいろいろ工夫して生徒が良く出来るようにするにはどうしたら良いか考えているようです。どの教科でもいろいろ工夫して、楽しく学んで、生徒の実になる授業が出来れば良いと思っています。

(校長 中山 理)

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