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NOV 22

言葉は心の表われ

職員室ブログ

 人は頭の中でいろいろな事を考えます。しかしその考えは見えません。でも、表情や身振り相手に手振りで分かることもありますが、一番よく分かるのは言葉だろうと思います。
 自分の考えを人に伝えるとき、言葉で表すのが一番楽のですが、自分の考えに適した言葉が使えないと自分の考えが正しく伝わらないばかりでなく、誤解される場合もあります。
 言葉は、生まれ住んでいる土地により、時代により、同じではありません。東京から300㎞しか離れていない新潟のお婆さんが2人で話しているそばにいたのですが、何を話しているのかさっぱり分かりませんでした。日本語の「貴様」という言葉も、江戸時代には、「あなた様」という相手を尊ぶ意味の言葉だったようですが、今では「お前」という相手をさげすむ言葉にも使われているようです。英語なら「You」で同じなのですが、日本語はそれだけ複雑です。以前アメリカ人の少女から、「日本語はどう言う時に、いっぽん(1本)、にほん(2本)、さんぼん(3本)・・・と、『ぽん』、『ほん』、『ぼん』、となるのですか。」と尋ねられて困ったことがありました。
 今私はイギリスに居りますが、英語が解らない事がしばしばです。何とか相手の人の心を読もうと思うのですが、なかなか分かりません。表情や様子で、相手の人が好意を持っているのか、そうでないかぐらいは分かりますが、相手の心の内は分かりません。国語や英語をしっかり勉強しなさいという意味はよく分かります。
 文明の発達で世界は狭くなっていると言われています。世界の共通語だと言われている英語は、幼少の頃からしっかり学ぶと良いと思います。言葉は耳から入りますから入ってくる言葉が変だと変な言葉を覚えることになります。言葉は正しく良い言葉を聞いて育つのが良いと思います。いろいろな言葉を正しく覚えると、それだけ多くの人の心の内が解ることになります。
 英語は世界の共通語だと言われています。正しい英語を正しく話せるようになるには、イギリスで正しい英語を聞きながら学ぶのが一番良いのではないかと思います。

(校長 中山 理)

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