帝京ロンドン学園の特色は、イギリス首都ロンドンに立地することを生かした英語教育です。読み書きだけではない「実践的な英語力」の育成を目標にしています。 基本事項として文法やリーダーをしっかり勉強した上で会話力・コミュニケーション力の向上など更に上を目指すためのプログラムです。
本学園では職場体験として近隣の町の小学校やチャリティショップ等の店でボランティア活動をする企画も行っています。この体験を通して英国の人々と直接触れ合う事が出来、語学のみならず英国文化についての学習意識をより高められます。
現地校コースは、英国人が通う現地校に、学園を離れて一定期間通学するものです(語学力等適正を判断し、最長約1年)。帝京ロンドン学園では、近隣のグラマースクール(Grammar School=英国の中学・高校。公立の進学校にあたる)数校と提携をし、数週間から最長約1年間までという期間で生徒を送り込んでいます。生徒は寮を離れ、学校の近く(またはスクールバスの通る地域)にホームステイをして通学します。英語力の関係で学年を1つ落とすこともありますが、それ以外は全く英国人と同じ条件で学校に通います。このコースを志望する生徒は、1年生のうちに必要な基礎力をしっかり身につけておくことが必要です。希望者の中から英語力・適応力などを総合的に判断して、送り出す生徒を決定します。
現地校通学とともに昨年度から始まりました。昨年度は2年生全員と3年生の一部が、近隣の商店や学校でお手伝いをし、生きた英語の中で生活をしました。通年で見ると、2週間に1回のペースでこの授業は行われます。
このコミュニティ体験が目標となって、英語を頑張ろうという生徒が増えています。生徒たちには、勉強した英語を試す大変良い機会となります。
この体験に参加した生徒の作文を紹介します。
私は高級住宅が建ち並ぶ通りの中にある「Progress Bakery」というパン屋で働いた。店内は明るく、左側のショーケースにはマフィンやタルトなどの菓子パンやクッキーが並べられ、その奥にはフランスパンや食パン、様々な種類の小麦粉が置かれている。しかし、注文の多くは厨房で作るサンドウィッチに集中する。人気の理由は、注文があってからオーナーのジョージが作る出来立てのおいしさにあるのだと思う。
私の最初の仕事は、ジュースバーにペットボトルと缶を詰めていく作業だった。厨房からジュースをパッケージごと運び、種類別に詰めていくという単純な作業だったけれども、慎重にゆっくりと詰めていった。「客」の存在が私に大きな責任感を負わせていたのだ。大量にあった皿洗いも仕事だと思えば苦にならなかた。
皿洗いが終わると、ジョージと一緒にサンドウィッチに使う具材の下ごしらえをした。レタスやトマトを切ったり、海老の水分を抜くなどといった作業だ。私は客に出すものだからと思いレタスを均一の大きさに切り、海老に対しても慎重な手つきで触っていた。ふと横をみるとジョージはレタスを適当な大きさに切り、海老を床にぼろぼろ落としていた。雑だなと思ったが、彼女から見たら私が慎重すぎるのだろう。日本で「お客様は神様」的な扱いをされているうちに私も同じ考えになっていたのかもしれないということに気づいてから仕事に対する緊張が少し和らいだが、あまり雑にならないように気をつけた。
二日目からは仕事にも慣れ、比較的スムーズに仕事を進めることができた。まずジュースバーに飲み物を詰める作業。次に野菜を切って容器に詰める。仕事の合間に紅茶を飲みながら従業員のクリスティーナとサッカーや日本の事を話したりした。お昼休み前にジョージが「店の中から何でも好きなものを取ってきていいよ。」と言ってくれたのでエクレアをもらった。さらにクリスティーナも余ったケーキを「食べたかったら食べて!」と置いていったのでそれも食べた。この日の昼食はりんごだけで十分だった。
材料の仕入れ先や仕入れ方法なども聞いてみた。すると今までうちの店で作っていると思っていた菓子パンやフランスパンは他の店から取り寄せたものだったことが分かった。サンドウィッチに使う野菜などは、二日に一回位の割合で足りなくなった材料をリストに書き出して、まとめて注文しているらしい。
ジョージは役に立つ知恵をたくさん知っていて、私もいくつか教えられる機会があった。例えばガラスにこびりついたシールを剥がすときにナイフで削るのだが、そこに塩をかけるとシールが剥がれ易くなること、また玉ねぎを切るときナイフに食パンを刺した状態で切ると汁が目に入るのを防いでくれて、万が一目に入った場合でもキュウリを目に当てると涙が止まることなど、日本とは一味違う知識であった。
あっという間に時間は過ぎていき、気が付くとCOMMUNITY EXPERIENCEも残り二回になっていた。この時がそれまでの中で一番忙しかった気がする。まず先日倒れてしまったというジュースバーにジュースを入れる作業から始めた。ほとんど空の状態から始めたのでかなりの重労働だった。終わるとすぐさまトマトを一箱輪切りにし、キュウリも同じように切った。気が付くと昼食の時間だった。この日はランチ用にホカホカのサンドウィッチと菓子パンをもらえたので少し得した気分だった。午後もスクランブルエッグを作ったり、棚の掃除、野菜の下ごしらえなどで大忙しだったけれど、迎えのバスが来たときは達成感でいっぱいだった。
最終日の帰るときにジョージが私のことをHARD WORKERと言ってくれてとても嬉しかったのを覚えている。また機会があったらPROGRESS BAKERYに遊びに行きたい。(M.S)
英国はボランティア活動、チャリティー活動が盛んな国です。私たちの学校も、英国の他の学校と同様に、ボランティア活動やチャリティー活動に積極的に取り組んでいます。 私たちの学園のまわりにあるFulmarやWexhamという町のお祭りには、寮生の有志が参加します。すしなど日本料理のストール(屋台)を出したり、女子は浴衣で盆踊りを披露したり、少林寺拳法部は演武を披露し、マッサージをするなど、日本人の私たちにしかできない内容で参加します。料理やマッサージの売り上げは、チャリティーに寄付します。 また、ライオンズクラブやロータリークラブ、さらには赤十字協会といった団体が主催するチャリティーにもボランティアとして参加し、活躍しています。生徒たちは、自分たちの活動が恵まれない子供達の役に立つことを誇りに思い、更なるボランティア精神が育まれることと同時に、英語力の向上にも一役買っていることも見逃せません。
私たちの学園は、クラス自体が少人数ですが、それでも習熟度には差が出てきます。英語が得意な生徒もいれば、ちょっと苦手だけど数学は得意という生徒もいるからです。 そこで、英会話などの授業では習熟度別に2~3クラスに分けています。 また、学年の枠を取り払い2学年合同にした上でクラス分けをする場合もあります。これは同程度の実力を持つ集団がある程度の規模になった方が、授業運営上も生徒の取り組みの上でも有利になるためです。
私たちの学園では、3種類の英語検定試験を課しています。いずれの試験も学園内で受験することができます(一部を除く)。
◆◇実用英語検定試験(英検)◇◆
いわゆる日本の英検です。高1の段階では低い級からスタートしますが、卒業時には2級以上を取得していることが目標です。実際多くの生徒がこの目標をクリアしています。
◆◇トリニティカレッジ検定試験◇◆
この検定は、英国にあるTrinity Collegeが主催する会話能力の検定です。1級から12級まであり、12級が最も高い級です。試験は、Trinity Collegeから審査官が来て審査を担当します。この結果は英会話の成績にも反映されます。
◆◇TOEIC◇◆
ご存じの通り、TOEICは米国の政府系機関が行う検定試験です。他の二つと違い、点数で結果が出るので、継続して受けることで英語の実力の伸びがよくわかります。また、英国にいるとアメリカ英語に触れる機会が少ないので、TOEICの練習は良いトレーニングになります。私たちは英国内の公式テストセンターの資格を取得しています。
学園内にはたくさんの英国人が働いています。彼らとの会話はすべて英語ですので、積極的に英会話の練習をすることができます。
守衛所には数人が交代で勤めていますが、10年以上ずっと私たちの安全を守り続けてくれています。独特の口調とジェスチャーで名物守衛となり、学園に欠かせない存在になっています。学園紹介ビデオ(昨年度版)で彼の姿を見ることができます。
事務室のスタッフはすべて英国人です。事務長のフィオナさんもこの学校を見守っています。その他にも優しいスタッフがおります。皆さんの話を辛抱強く聞いてくれるはずです。
食堂のスタッフとも英語で話します。ごく自然に挨拶して、注文をして、といった会話を重ねることで自然に英語が口をついて出てくるようになります。
その他、寮の面倒を見てくれるハウスマザーやスクールバスの運転手、ガーデナーやクリーナーなど、様々な場面で勇気を出して会話をすれば、かなりのトレーニングになるはずです。