英国だより

第78回目-習慣を変える?!-

習慣を変えることは容易なことではありません。反対に習慣となるまでは、同様に時間がかかるものです。生徒たちも計画を立て勉学をする習慣がつけば、あとは日々努力をすれば成績が上っていきます。新学期が始まったと思えば、もうすぐ中間試験ですので頑張ってほしいものです。

先日、地下鉄に関して興味あるニュースを耳にしました。ロンドン市内は地下鉄が縦横に走り、移動に大変便利です。各地に行く鉄道の駅が離れていたために、それらを結ぶために建設したとも言われています。最初に完成したのは、メトロポリタン・ライン(赤紫色)Metropolitan Lineで1863年に開通し蒸気機関車が地下に入って運行しました。日本では幕末の混乱時期にあたります。

現在、駅によりエスカレーターかエレベーターを使って地上に出ます。日本でもエスカレーターに乗る時に、東京では左。大阪では右に立ちます。英国では右に立ち、急ぐ人は左を歩くことになっています。昨年11月に3週間8時半から9時半まで、ホルボーンHolborn駅で出来るだけ多くの人々を運ぶためにロンドン大学経済学校London School of Economicsと協力して実験をしました。ほかの駅に比べるとラッシュアワーのときに16220人が利用し、さらにエスカレーターが23.4メートルも長いからです。片側だけが歩く人のために空いているより、2列にして並ぶと30%も多くの人々を運ぶことが出来ると分かりました。

少しでも混雑を解消しようと係員が誘導したり、床に足型のサインを表示しても、人々は習慣を変えようとはせず、結局は元に戻りました。インタビューされた人も「これが科学だ。」It’s science.と言われても、「議論の余地がある。」It’s arguable.と返事をしていました。科学的な根拠を示されても、行動を変えようとしません。2003年からロンドン市内に入るため、車に混雑税congestion chargeを導入しました。混雑を抑え大気汚染を緩和することを目的に制度化しました。この場合は違反すれば罰金とはいきませんので、しばらく様子を観察するつもりでしたが、先日6か月間試行することになりました。A six-month “standing-only” escalator trialさて、結果がどうなるのか興味あるところです。今までの習慣を変えるのは大変のようです。しかし、機能的や効率的にするために、日常生活で決まったことでも、ちょっと角度を変えてみることや発想の転換することも、時には大切かもしれません。