英国だより

第77回目-シェークスピア没後400年(1)-

1616年4月23日に劇作家であり詩人であったウィリアム・シェークスピアWilliam Shakespeareが亡くなり、今年で400年にあたります。そのために年明け早々から例年以上に多くの作品が上演されて、当日もニュースが流れ、グーグルサイトのロゴにも彼の自画像が使われていました。彼に関してよく知っているかもしれませんが、2回に分けて紹介することにします。日本では、夏目漱石没後100年、徳川家康没後400年となっています。同世代に活躍した人物が出会っていれば、彼はどのような劇を書いたでしょうか。1560年代は織田信長が台頭著しい時期で、1615年6月4日に豊臣秀頼が夏の陣で敗れ自害をしています。

自伝に類する文書は何ひとつ残っていません。桐生操氏が書いている「イギリス怖くて不思議なお話」には、いまだに身元不明の大劇作家であるために、当時活躍していた科学者兼哲学者フランシス・べーコンではないかという説があると書いていました。誕生と死亡した日が同じであることもイギリスの守護神であるセント・ジョージSt.Georgeの主日に重ねたのであろうと。ロンドンでは23日土曜日にトラファルガー広場で白地に赤い十字のイギリスの旗のもと、守護聖人を祝う祭りがありました。そのような議論はさておき、新聞には、彼の業績をたたえ2月6日の新聞にはロンドンより生まれ故郷であり、亡くなったストラットフォード・アポン・エイヴォンStratford-upon-Avonが大好きだったShakespeare, the commuting Bardと見出しに書いていました。ロンドンで上演して得た資金で文字通りに故郷に錦を飾り、大きな家を購入しています。その後、買った人があまりに多くの観光客に嫌気がさして、取り壊して庭だけになりました。今は発掘調査もほぼ終了し、7月2日に一般公開されます。

彼の名で発表された作品が、すべて彼のみで書かれたのかという議論は多くなされていますが、それもさておき彼の作品を楽しみたいものです。小さい街ですので散策し、スワン劇場で彼の劇を鑑賞することができます。結婚をした8歳年上のアン・ハサウエイの家までは少し離れていますが、イギリスの田園風景を味わいながら過ごすのは最高です。卒業生も遠足で行ったことがあるので、懐かしいかもしれません。学園のパンフレットにその時の写真が載っています。次回はオバマ大統領も訪問したグローブ座や劇等について書くことにします。