英国だより

第76回目-90歳の女王-

今まで「職員室便り」でコラムを書いていましたが、今後は名称を変更して「英国便り」になります。これからは学園に関連することだけでなく、英国事情を通して感じたり発見したりしたことを幅広く書くつもりです。引き続き楽しんでいただければ幸いです。

昨日4月21日はエリザベス女王2世が90歳になりました。いくつになっても誕生日は、特別な1日になるのは当然です。そのときの状況や周囲の環境によって感じ方は大いに違います。若い時、そして年齢を重ねてから。日本で、ロンドン等の海外で。生徒たちもきっと学園に来てからの誕生日は、一味違うはずです。学期中に、誕生日をお祝いされる生徒は運がいいですが、休暇中であればちょっと寂しい気分かもしれません。

さて、今でも公務に励んでいる女王様は一体どうでしょうか。今年に入り王女様に対する記事が多くなりました。当然、王室に対してすべての人々が賛成しているわけではありません。廃止を強く訴えている人々がいることは、いつの時代も変わりません。1215年にジョン王がマグナ・カルタにサインをして以来、王政と議会とは長いこと戦い続け、ついに立憲君主国になって、王室は象徴的な立場になりました。

英国の社会において王室に対して反対派がいたとしても、重要な役割をしているのは事実です。4月15日の夕刊に王室の人気度 How favourable is your view of the following members of the royal family? が一覧になっていました。女王の孫であるハリー王子70%、ウイリアム王子68%、女王66%でした。また、社会に対する貢献度は、圧倒的に女王54%と高く、ウイリアム王子15%という結果が出ていました。前日の新聞には4世代である女王、チャールズ王子、ウイリアム王子と2歳のジョージ君が一緒に写った写真、また当日は曾孫たちと一緒に写った写真が一面を飾りました。当日は、朝と夜の1時間ほど2回にわたり女王の特別番組The Queen’s 90th Birthday/Elizabeth at 90がBBC1で放映されました。これからは公式の行事が続くだけでなく、切手を始め記念品も多々販売されています。時に、歴史が人物の評価を決めますが、女王に関しての評価は恐らく変わらないのではないかと思う今日この頃です。