英国だより

第74回目-新学期に向けて-

先月、学園で卒業式を行いましたが、生徒の中には大学の一般受験があり、保護者もすべての方が参列できるわけではありません。そこで例年、東京のホテルで、学園の一年間の活動報告を行うとともに、保護者会総会で卒業生を送る会を行います。卒業生だけでなく、新入生も参加しました。これからまた生徒たちと新たな出発です。

今回、京都に出かける用事がありましたので、その前にちょっと時間を見つけて御所を散策しました。少し肌寒かったのですが、ちょうど桜が咲き始めていました。特に、明治天皇が誕生をした場所の近くにある山桜と里桜が満開になりうぐいすが鳴いて、ひと時の日本を味わいました。桜はなんといっても日本のシンボルのひとつです。駅でも美しい写真が壁に貼られ、桜にちなんだ美味しそうなお菓子が売られていました。春の季節を迎えた喜びに溢れ、嬉しい気分とともに恋しくなりました。

玉砂利を歩きながら、イギリスのことを考えていました。陰鬱な長い冬を抜けると復活祭。御所の玉砂利の代わりにさらに青々とした芝生、季節によるお菓子はないかもしれません。昔、天皇陛下がお住まいだった御所と女王様が暮らしているバッキンガム宮殿。水仙とモクレンがすでに満開のロンドン。桜も咲きますが、日本とはちょっと趣が違う木々です。それぞれに場所も歴史も感うのですから、考え方や感じ方が違うのは当たりまえです。では、共通点は何でしょうか。別の世界にいるからこそ考えることが出来ます。生徒たちには、是非それを体感してほしいと思っています。ロンドンの戻れば、サマー・タイムが始まり、日が少しずつ長くなっていました。2016年度も生徒たちと充実したイギリスでの日々を送りたいと思います。