英国だより

第61回目-ガラケーとケンブリッジ-

ひと昔前と違ってインターネットの発達により、イギリスにいても日本のことで時差を感じることがほとんどなくなりました。学園が開校した1989年には携帯電話もなく、生徒たちは寮にある公衆電話で保護者と連絡をしていました。今やパソコンや携帯電話でラインやフェイスブックといったものを利用して即時に日本とつながっています。

この携帯電話のうちガラケー(フィーチャーフォン)と呼ばれるのもがあり、ガラパゴス携帯電話を意味しています。ガラパゴスGalapagos Islandsは東太平洋に浮かぶ諸島で、エクアドル共和国に属しています。隔離されているために生態系が独特で、独自に進化してきました。それに気づいたのはイギリス人チャールズ・ダーウインCharles Darwinがビーグル号Beaglesで航海をし島に上陸して観察からでした。彼はケンブリッジ大学のクライスト・コレッジChrist’s Collegeを卒業しました。当時は神学を専攻していましたので学生のときから自然科学を専攻していたわけではありません。9日にケンブリッジの街を訪問したときに、コレッジの中庭で彼の若い時の銅像とともに、ガラパゴスから持参しギリスに育った植物を見せてもらいました。

おりしもスーパーマーケットのウエイトローズWaitrose9月号の雑誌に、ちょうど美しい動物の写真と記事が載っていました。ダーウィンは1835年に到着したときには、誰も訪ねることのない孤島でした。その後世界から脚光を浴び、1970年代には毎年ほんの千人近くが訪問していますが、今までに18万人もの観光客がやって来るようになりました。自然を保存し観察する財団がありますが、それには当然費用がかかりますので、観光業で補っている現状です。世界が常に抱える自然と人間との調和をいかに解決していくのかが問われますが、これがまさにひとつの例かもしれません。現在は、厳しい規則の基に観光客の数を制限し、ガイド付きの見学になっています。現状の報告とともに広告もありました。10日間の周遊旅行で一人およそ5545ポンドほど費用がかかるようです。興味がありましたら以下の旅行会社と保護団体を参照下さい。audleytravel.com;ecuador.travel;galapagosislands.com;  darwinfoundation.org

最近では日本の軽自動車は世界の規格でないためにガラ軽とも呼ぶようです。ガラケーが意外にこのような繋がりがあることに生徒たちは驚いていましたが、またもやイギリスに住んでいることならではの出来事となりました。この日、街を訪問した理由がもうひとつありました。今や敵を知らない帝京大学ラグビー部が英国遠征を行いケンブリッジ大学と親善試合をしたので、その応援も兼ねていました。帝京大学とセント・エドモンズ・カレッジSt.Edmund’s Collegeは提携をしていますので、そこで夕食を取り応援に行きました。おりにしも18日から世界ラグビー大会が始まりますので、観戦をする良い機会となりました。事前に皆でどちらが勝利するのか生徒たちと賭けをしましたが、帝京大学の圧勝となり感激をして帰校しました。歴史とスポーツに楽しい午後のひと時を過ごしました。