英国だより

第57回目-self harmとは何ですか-

先日、事務長とともにロンドンで「自傷行為と行動における心理学」The Psychology of Self Harm & Behaviour Courseの研修会に参加しました。現在、英国の学校が直面している大きな問題のひとつに自傷行為があります。ストレスが多い社会になり、年々増加の傾向にあります。また、生徒間では一種の流行になり、簡単に解決する手段として行われています。学校として教師としてどのように扱うかが課題として挙げられ、皆で討論をしました。どこの学校も生徒指導は教師が兼ねていますが、イギリスではpastoral careerという立場で生徒を心身ともに支える専門の人々がいます。ひとつの学校から6名も参加していました。資料がありますのでご覧ください。www.selfharmnationalconference.com

確かに私の時代と違い、社会構造だけでなくネット環境が大きく変化しました。便利で豊かな時代になりましたが、ストレスの多い社会で生き抜くにはどうするべきかを考えなければいけません。さまざまなことが起こる現代社会に、自分らしく過ごすためにはどのようにすればいいのでしょうか。家庭からのストレス、保護者、勉学、友人、学校、社会などと多くの要因があります。それらに対する解決方法は様々です。カウンセリングであったり、身近な人々との語らいであったり、読書や運動などであるかもしれません。自分を律しながら、生きる知恵を持ちたいものです。これは生徒も私たちの教師も同様です。脳科学者の茂木健一郎さんが「自分を知るために他人と向き合う、心を磨くためには他人が必要だ。」と言っています。一人では生きられない世に人間関係はとき悩ましいものです。人との距離を上手に持ちながら、コミュニケーション能力を高め、感性豊かに困難を乗り越えていく人でありたいと思います。

現在、先生方や生徒の状況を知るために授業参観をしています。ちょうど1年生の保健体育の時間にストレスの対処方法を学習していました。教科書には「自分にふさわしい方法で適切にストレスをコントロールすることが大切です。」と書いてありました。まさにそれぞれがより良い方法を見つけてほしいと願っています。