英国だより

第51回目―会えて良かったー

卒業の季節がやって来ました。いつもこの時期に考え感じることは例年同じですが、今年はちょっと違いました。世の中がなんとも不安な状況になっています。もちろんいつの時代も楽な人生はありません。不安定な世の中になったとしても、英国で第二次世界大戦時に使われた言葉のように行動したいものです。Keep calm and carry on.(落ち着いて行動しよう)

私が高校を卒業したときには考えもしなかった日本と世界の地球環境です。私はカトリック系の学校に通学していました。実に規則も厳しい女子高でした。当時は事務室にも教員にも修道女であるシスターが多く勤務していました。今ではほとんどシスターたちもいなくなり、修道会が学校を経営することもなくなったところがあります。先日、上智大学を運営するイエズス会のことがでており、法人機能を統合することを発表していました。学校では宗教の時間がありましたが、受験のときにはちょっと違うことをしたりしていました。今考えればもったいない時間だったと反省しています。このような環境の中で、シスターたちは常に生徒を思い、奉仕をしている姿を見ることが出来ました。教師になったときに、自分もそうありたいと思ったものですが、現実はなかなか厳しく常に愛情深く冷静で公平であったのかを自問しています。

私の時代はインターネットも携帯電話もない時代でしたが、充実した日々でした。いっぱい読書をし、友と悩みを語り、無責任に文句を言いながら幸せだったと言えます。旅立った生徒たちはどうだろうという思いになります。学園の生活は充実していましたか。自分を発見しましたか。これからの自分を描けていますか。卒業式の答辞に学園が大好きだったと言ってくれました。私たち教師も「学園に来て良かった」の言葉を聞きたいと願って一緒に過ごしました。「どのような困難があっても、人生を楽しみがんばれる君たちに乾杯!」本当に会えて良かった。卒業おめでとう。新たなスタートへダッシュです。