英国だより

第43回目-スコットランド独立-

9月18日にスコットランドの独立を問う選挙が実施され、その結果はすでにご存じのとおり連合王国の一員に留まることが決定しました。政府としてはほっとしたようです。早速、首相キャメロン氏のコメントはCome forward and unite together. 労働党のミラバンド氏は Let’s talk how to change our country together.でした。 連日、ニュースで刻一刻と状況が報道されていました。日曜日に投票する習慣がない英国では、木曜日が投票日です。7時から22時まで投票が行われ、即日開票をしたので早朝には結果が判明しました。

今年、スコットランドはイギリスの王エドワード1世と1314年にバノックバーンの戦いに勝利してから700年目。また、両国が1707年の連合法により307年目になります。すでに議会は別になっていますが、現在のスコットランド議会初の首相サーモンド氏が、住民投票を公約したために2年越しで実施されました。討論会後の調査結果が常に接戦になり、まさに予測不可能で白熱した状況が続きました。最後の日曜日にはお互いの政権において相反するにも関わらず、保守党、自由党、労働党ともに代表者がスコットランドへ出かけて統合の重要性を語りかけました。

来年5月には5年ぶりの総選挙が控えていますので、今回のスコットランドの投票結果を踏まえて、今後の英国の在り方が問われることになります。学園では9月に国会見学に行きましたので、立憲政治を確立し、近代民主主義政治の根本原則を作り上げたイギリスを感じる良い機会になりました。上院は夏季休暇中でしたが、下院は2時から会議が行われるために慌ただしい見学になりました。スコットランドの独立に関して、生徒たちにも状況を調べて投票してもらいましたが、圧倒的に統合の意見が多くありました。今回は16歳以上でスコットランドに住んでいる人々が投票することになりました。さらに、1票でも多ければその結果のとおりになるので、投票率が84%になったと言えるかもしれません。人々にとっては、今後の国益を真剣に考える時間になりました。選挙権がまもなく与えられる生徒たちにとって、長い歴史を通して人々が得た民主主義のことを再び考えながら、よりよき世界を作ってほしいと思います。