英国だより

第42回目―女性の進出―

先日、安部改造内閣のもとで過去最多の5人の女性が閣僚になりました。それ以来、新聞には女性たちの意見や見識者たちのコメントが相次ぎました。学校における女性管理職も、文科省の調査によれば占める割合が今年23.3%と最高だったと報告されています。政府も女性を雇用しなければ、ほかの国から遅れていると思われることや雇用促進をするために女性の力を必要としています。

時代とともに女性の活躍や地位は当然変化していきます。今がまさにその変化の時であるようです。私が大学を卒業したときには、まだ女性は家庭を守ることが主眼で、社会で仕事を続けることが困難でした。研究会や講演などに行って周囲を見れば、女性が少なく、また男性中心の世界にいるのだと思うことがありました。その後、男女雇用平等法や機会均等法等があり、社会全体とともに人々の意識も変わってきています。かなり以前に女性と一緒に働いたりすることが考えられなかった亡父は、女性の下で働かなかったのは運が良かったと言っていました。なんだか女性を蔑視しているような気持ちになりました。

現在、管理職になりましたが、性別を意識したことはありません。日々生徒や先生方を思いつつ、仕事を的確に遂行しようと心がけて過ごしていますが、現実はなかなか難しいものです。生徒たちには性別に関係なく、それぞれの個性と能力によって社会で貢献できることを期待しています。そのために、学校教育の場を通して生徒たちを啓蒙していきたいと思います。結婚をしても子供がいても、仕事が続けられるようになればと願っています。そのためには制度や意識改革などやるべきことは一杯あります。我が家は父親が育児の大部分を担い、私は家庭と仕事の両立に悪戦苦闘しました。