英国だより

第41回目ー旅へー

今年も帝京大学本部で学園説明会を7月19日に実施するため、一時帰国をしました。来年の生徒募集のために大阪と名古屋にも出かけました。連日パソコンで仕事をしながら、休暇をもらい小旅行をしました。そのおり、日本航空の機内誌8月号に、未知への旅人と題して、茂木健一郎氏が書いていました。脳科学者の立場からすると「旅は脳を活性化させる」のだとか。もともと人類は旅をする動物で、人間の脳もそれに伴い進化していく。さらに、新しいものと出会うことでドーパミングがフルに放出されるのでバカンスは脳を回復させる力があるといった内容でした。

休暇が長く取れるイギリスでは、人々は常にどこに出かけようかと考えています。新聞やテレビ等にもこの話題が取り上げられ、訪問先を紹介しています。子供がいる家族はどこかで休暇を過ごすわけですが、経費が高くなるために学期を無視して休暇を取る家庭がありました。ところが学力が低下するとして法律が改正され、夏休み前に休暇を取った子の親に罰金を科すことになり、6万4千件にものぼったとの記事が出ていました。余裕のある家庭はいつでも出かけられますが、そうでない家庭では出かけることが難しくなります。イギリスでは、各学期の真ん中に、ハーフタームと言われる休暇があります。その頃に、学園では研修旅行に出かけますが、混雑している上に費用が高くなるので、なるべく避けるようにしています。それでも、学校や地域により休暇の期間が1週間や2週間だったりするために結局ハーフタームの前後は、費用が高くなります。いつどこへ出かけるかは、実は重要な問題と言えます。

私が出かけたのは九州の福岡でした。そこは生徒の時と教師として過ごした第二の故郷と言える場所で、今回は特に理由がありました。今年の大河テレビドラマ「黒田官兵衛」の舞台だからです。十数年も過ごしていながら、改めて本を読み自分の無知さ加減を痛感しましたので、行くことにしました。何気なく通った道や風景が、実は歴史に満ちていることを改めて実感しました。日本の戦国時代はエリザベス1世の時代で、小国だったイギリスがヨーロッパにおいて徐々に影響力を持つようになった時です。これからはイギリスの歴史や文化などをさらに掘り下げ、単なる出来事としてではなく、日本史と考え合わせながらもっと深いところにまで触れていきたいと思っています。

生徒とともに職員も休暇を過ごしましたので、また2学期をともにがんばりたいと思います。