英国だより

第38回目―上陸作戦70周年―

先週6月6日にノルマンディー上陸作戦から70周年目ということで、各地で記念式典が行われました。今後、参加者の高齢化が進み大きな式典は最後ではないかと言われました。第二次世界大戦を終わせるべく1944年に実行された史上最大の作戦です。特に、英国はアメリカとともに中心的な役割を果たしました。朝からテレビBBC1と2では9時15分から夜10時半まで3部構成で、ほぼ1日中中継とともに特集番組が放送されました。

学園では毎年3年生は式典が行われた場所を訪問します。英国とアメリカの上陸場所となった2か所を訪問して、当時の状況を知り今後の自分たちのことを考える機会にしています。アメリカ軍が上陸した場所はオマハビーチと呼ばれ、地形が示すように小高い丘を登るためにドイツ軍から攻撃され、多くの犠牲者を出し海は真っ赤になりました。そこに記念館と墓地があります。また、イギリス軍の場所はゴールドを名づけられアロマーシュには記念館があり、6日は記念館の前でウイリアム王子夫婦、元軍人たちや地元の方々を招待して式典が行われました。記念館では模型だけでなく当時どのような作戦だったのか日本語でビデオを上映してくれます。今回、訪問した5月のときはちょうど引き潮でしたので当時の戦車の一部を見ながら生徒たちと海岸を歩きました。その時も式典の日と同様に暖かく穏やかな日で、海は波もなくひどく遠い遠い昔の話のようで戦場になったことが何だか信じられない時間でした。

ロンドンにいるからこそヨーロッパの戦争に対する捉え方や国家としての取り組みを見ることが出来ます。英国はあくまでも戦勝国であり誇り高い戦争です。一方、日本は太平洋戦争を体験し、どのように解釈していくべきなのでしょうか。決まりきったこととはいえ、歴史から学ぶことは多く、さらに未来のために何が出来るか、何をするべきかを生徒たちとともに考えて、日々を過ごしていきたいと改めて思いました。