英国だより

第36回目―フェアトレード(公正貿易)ー

先日、研究のために渡英した先生から講義をしていただきました。イギリスに在住しながら、実は世界で一番積極的に取り組んでいる国であるとは知りませんでした。1942年に始まったOXFAMの流れを原点に始まったと言われています。残念ながら先進国である日本の取り組みは最低になっています。学園では例年1年生がOXFAMに職場体験に出かけます。現代社会の教科書には公正貿易を「妥当なコストによる生産者との直接的な貿易を実施することで、多くの利益が生産者にわたるしくみである」と記述しています。商品にはFairtrade is about better prices, decent working conditions, local sustainability, and fair terms of trade for farmers and workers in the developing world.と書いてあります。

生徒たちと講義を聞いた後、早速、スーパーマーケットに調べに行きました。黒地に青と緑のロゴがついている商品はコーヒー、紅茶、ナッツ入りの冷凍食品、アイスクリーム、ワイン、チョコレート、バナナ等がありましたが、スーパーマーケット自体が自社ブランドと提携をしている商品もありました。キットカットのチョコレートはすべてフェアトレードの商品になっていました。もっと知りたくなるだけでなく、賢い消費者としてどうあるべきかを考察するために、さらに学習する必要性を感じました。発展途上国に思いをはせながら、われわれがなすべきことを考えて行きたいものです。今後、学園としても取り組んでみたいと思っています。2月24日から2週間ほどFairtrade Fortnight 2014フェアがありました。スーパーマーケットでは特別にコーナーがあるわけではありませんでしたが、学校や地方自治体で取り組み、グリーンフォードに住んでいるホームステイ先の方から資料をいただきました。皆に知ってもらうための資料がリサイクル出来る布袋に入ってWe are a Fairtrade Borough.と印刷されていました。5月11日には 世界的な催し物がありますので、どのような取り組みをするのか楽しみにしています。

「人は経済的な豊かさだけでなく、人と人の支え合いの中に喜びや生きがいを見出している」という教科書の文面は、まさにイギリスに生活し勉学する生徒たちにとって体験できる素晴らしい環境であると実感しています。新入生たちとともに、自分たちの生活を振り返りながら、未来のことを考えていく良い機会になりそうです。