英国だより

第34回目ー感謝の気持ちー

イギリスでは sorry, please, thank youは大切な表現ですから、幼いころから鍛えられます。息子も小さい時には学校でしっかりと言わされていましたが、家庭になるとなんだか恥ずかしくて言いにくかったりするものです。学園ではまもなく3年生が卒業します。このロンドンの地に来て、3年間無事終了出来たのは、もちろん生徒本人の努力でもありますが、いつでも応援をしてくれた保護者や周囲の人々のおかげだったことを忘れないでほしいと思います。

私はすでに両親が亡くなりました。かなり高齢まで生きていましたので、漫然と亡くなることがないような錯覚に陥っていました。就職してからは親と一緒に過ごすことがありませんでしたが、いつも車には気をつけて運転する事や仕事にがんばること等を告げられ、最後に病室でも言っていました。年を取っている娘に向かって心配をしなくてもいいようですが、いつも気にかけてくれた母がいました。今になると一人ぼっちになった気分で、本当の意味で自立しなければいけないのだと年甲斐もなく思ったりします。そして、今度は息子に同じようなことを言っている自分がいます。親孝行をしたい時には親はなしとはよく言ったものです。今頃になってしみじみと感謝しています。

先日、タイムズ1月28日号に「感謝の気持ちを子供に教えるコツ」という記事が載っていました。これは感謝の気持ちになる子供たちを導く親のルールですが、まずは親がお手本を示すことだと語っています。どちらにしても、率直に感謝の言葉が言えるようにしたいものです。私たち教師も「一緒に過ごすことが出来て、本当にありがとう。」と言いたいです。

Thank you very much for everything!  来月29名の卒業生を送り出します。