英国だより

第32回目 ―「らしさ」とは―

生徒たちに「~らしさ」について話をすることがあります。子供は子供らしく。学生は学生らしく、そしてもちろん大人は大人らしく。教師も教師らしくと言えるかもしれません。私が小さい時には女らしさが強く求められる時代だったように思います。家の躾もそうでしたので、お転婆だった私はその考えに反発をしていました。当時の女らしさとは、教育はそこそこに、結婚適齢期内で結婚をし寿退社、家庭を守り子育てに専念する時代でした。就活のときには、不景気で求人募集があまり無かったこともあり、男女平等である職場として教員を選んだのもその理由の一つでした。男性と同様に働き同様に給与をもらえることが、私なりに社会に対しての願望と一種の 抵抗だったかもしれません。今では男女雇用平等法も当たり前になり、結婚をしても男性と同じく働き続け二人で協力することが当たり前になりました。それでも女性が家庭で担う負担は大きいかもしれません。時代とともに男女のらしさに対する考えは変化しているようです。

時代が変化しても、高校生の高校生らしさは変わらない気がします。子供でも大人でもない不安定な時期を、自分なりに考え乗り越えていくことが大切です。思春期の悩み多き年頃をむしろ謳歌してほしいという気がします。確かに、自分の時代と違って驚くこともあります。物の豊かさや携帯、スマホ、パソコンもある昨今。人間関係に悩み、親から独立しようと試みながら依存しつつ、自分勝手な高校生。しかし、そのような時を大切に過ごし日々成長するからこそ大人らしくなっていくのです。周囲もそのような気持ちを大切に応援したいものです。生徒たちの姿を見ながら、本当の意味で大人らしくなってほしいと願っています。

学園も学園らしくできたか反省をしながら今年もまもなく終わります。思いがけなく大変なこともありましたが、いつもように年が暮れます。世界で、日本で、イギリスで解決されていない難題がありますが、生徒たちと一緒に過ごせたことに感謝をし、年末・年始を迎えることにします。今年もお読みいただきありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。