英国だより

第30回目―再びOFSTEDの査察―

先月、査察が行われました。今回は学習面である教育状況も含まれ、寮生活とともに3日間実施されました。例のごとくに前日に訪問を告げられ、日本語の通訳者を連れて来校しました。今夏に教師教育研究所主催で早稲田大学にてこの制度について話をさせていただきました。ちょうど大学のオープンキャンパスにあたり、多くの人たちが訪問をしていましたが、発表場所が校舎の端だったために多くの観衆というよりは教育に興味のある方々でした。

1992年に始まったこの制度は、イギリスにある幼稚園から大学に至るまでのすべての学校(公立、私立、さらに自宅教育・ホームエジュケーション)が査察を受けなければいけません。文科省の認定を受けている学園も例外ではありません。とにかく核となる方針(ポリシー)が必ず必要となり、それに対して実行しているかが問われます。それもイギリスが設定した基準national minimum  standardにすべての項目があてはまっていることが必要です。学園が独自で行っていてもそれは問題にはなりません。査察官の権限は絶大で、基準や改善命令に合わなければその学校を閉鎖することが可能です。実際、閉鎖された学校があり話題になっていました。改善命令の手紙には必ずそのように記載されています。

一番大事なことは、「生徒たちが学校で安全で幸せ」であることです。査察の間に保護者にメールで質問をするように依頼され、発信しました。短い時間でしたがおよそ65%の方々から返事をいただきました。また、生徒へのインタビューや質問状もあり、それぞれが評価の基準となります。

先日、高等教育機関の調査(Quacquarelli symonds)で世界の大学ランキングが発表されました。学術界や教職員の間での評価、学部ごとの論文被引用数、スタッフと学生数の比率、国際的な評価などに基づき、大学のランク付けをしています。2011年に首位だったケンブリッジ大学でしたが、2012年はマサチューセッツ工科大学、今年はハバード大学でしたので英国が最新の研究で米国に追い付いていないので、投資を増やさなければランキングが低下する可能性があると警告しています。これも良い例で、すべての人々からアンケートを取り、評価を決める手がかりにしています。

このように教育機関だからこそ評価され、常に努力していかなければいけないという指針でもあります。学園は良いgoodを与えられましたが、最高の評価outstandingをいただくべき日々努力していきたいと思っています。