英国だより

第25回目ーイタリアへー

学園では毎学期ごとに研修旅行へ出かけます。1学期は学年ごとに1年生は国内、2年生はイタリア、3年生はフランスに行きます。5月病になりそうな生徒たちとちょっと学園を離れ、自然豊かで歴史が一杯詰まっている場所に出かけます。もちろんクラスの輪を図る目的もあります。

私は最近、3年生の担当が続いていましたが、久々に2年生になりましたのでイタリアに行きました。例年お決まりのピサ、フローレンス、ローマ、バチカンを訪問しました。世界史の教科書にある前のカラーページに印刷されているピサの斜塔、ビーナス誕生の絵画、さらに教科書の中ごろルネッサンス時代ではバチカンの大聖堂や天地創造などのフルカラーの写真があります。また、古代ローマのコロシアムも見学。それらを目の当たりに見る醍醐味はなんとも言葉で表現することは難しいほどです。生徒たちは感動!古代や中世の時代に思いをはせながら一杯写真とおしゃべり。高校生が味わう感動はこれからの人生にどのように影響をするのでしょうか。

私がヨーロッパを初めて訪問したのは20代半ば。すでに教師となり知識もそれなりにあったのに、訪問する度に歴史の持つ深さを味わっています。イタリアは経済状況としても大変ですが、人々がもつエネルギーは旺盛です。アフリカに近いこともあり移民たちが偽物を売って生計を立てています。明らかに法律違反にも関わらずに、警察とのいたちごっこは複雑な気持ちとかえって逞しささえ感じます。ロンドンと違って、初夏のような陽気に机上では学べない歴史と文化を肌で学べたように思いました。

今回は、スペイン広場で自由時間がありましたので、すぐ隣にあるキーツハウスへ立ち寄りました。生徒には簡単に説明をしましたが、彼は英文学においてロマン派詩人として有名です。体調がすぐれずローマに滞在しましたが、この地で4カ月ほど過ごし結核で1821年2月23日25歳で亡くなっています。つつじが美しく咲き誇る庭の壁には以下の文章が刻まれていました。いつか生徒たちがすてきな詩に出会えることを願っています。

       If winter comes can spring be far behind?  By
P.B.Shelly

        Awake forever in a sweet
unrest…
 by John Keats