英国だより

第二十回目ー産業革命の英国とノーベル賞受賞でー

今年は何といってもロンドンは、女王陛下即位60周年記念式典とオリンピック・パラリンピックの開催がありました。素晴らしい企画もさることながら、不景気も忘れるほど人々はお祭り騒ぎをして楽しみました。来年は世継ぎの誕生で、また行事がありそうでちょっと期待しています。3年生の英国史は産業革命をもって終わりになりました。毎年、生徒たちを見ながら授業を進めますが、いつも話題には事欠きません。先日、その革命で生み出された技術をチャネル4でHow Britain Workedという番組で6回シリーズとして紹介をしていました。蒸気機関車から水蒸気機関、漁船や温室などに使われた技術を用いて修復していく番組でした。Guy Martin自らが参加して完成していく過程が大変興味深く、当時の人々の工夫と努力の結晶に大いに感動をしたものです。多少英語は難しかったかもしれませんが、世界に先駆けて起こった産業革命の息遣いを感じることが出来、生徒には最適な番組でした。ウエブサイトおよび書籍があるのでご覧下さい。

 英国は、当時「世界の工場」と言わせるほど大英帝国として繁栄をしていました。その栄光は今はなく斜陽国と言われていますが、それでも政治や経済に至る様々な分野において、世界に発信していることに変わりはありません。それを現地で学びつつ過ごすことが出来た3年生は、いよいよ受験のために日本に戻りました。今は私が熱意を込めて言うほど感動していないかもしれませんが、いつか学園で過ごした日々が貴重だと思えると信じています。これからの日本は、以前の合言葉のように「Japan as Number1」ではありません。英国を参考にしながら、これからの日本を考える時間であるようにと願いながら授業を終えました。

 学期が終わっていたために、ノーベル賞について授業で話をする時間がありませんでした。以前生徒たちとスエーデンに行き、ノーベル博物館を訪問したことを思い出しました。ケンブリッジ大学の教授とともに中山教授の記念講演を聞きながら、生徒たちにはちょっと大げさでも世界の舞台へ羽ばたく人物であってほしいと密かに思っています。何かとあった年でしたが、反省を生かして来年に繋げて行きたいと考えています。ちょっと多忙すぎた感じもしますが、健康で過ごすことが出来たのは何よりでした。お読みいただき、ありがとうございました。ちょっと休憩をしながら、何か学習に役に立つことはないかと探しつつ年末年始を過ごします。

    皆様、良いお年をお迎え下さい。2012年12月末日