英国だより

第十五回 ― 1学期を終えて~寮生活から ―

 いつも何かとある1学期ですが、無事に終了しました。いつも1年生の1学期は大変。様々な環境と生活をかかえて学園に集います。イギリス国内からはもちろんの
こと日本から、アジアやヨーロッパからやって来ますので、最初からうまくいくはずはありません。問題なく過ぎていくとなんだか心配になり大丈夫?と聞きたくなるくらい
です。そんな中で切磋琢磨している生徒たちを見るにつけ感心します。生きる力をつけていると思わずにはいられません。高校生の時代で異国の地で学ぶことは本当に
素晴らしいことです。
 私は高校生の時に父の転勤で、学校の寮に残るか転学するかの選択をしなければいけませんでした。今では考えられないですが、親離れ出来なかった私は親と
一緒に行くことを選択しました。楽しかった修学旅行を終えて駅に着くと、両親が来て担任と話をしている姿を今でもよく覚えています。その後、慌ただしく友人と別れを
告げ新しい学校へ転入学しました。2年生の2学期末だったせいか特に親しい友人が出来るわけでもなく、校歌も歌えないまま大学進学の準備に追われ、楽しい学校
生活とは言い難いものになりました。
 あのときに寮生活ができていれば、また私の人生も変わっていたかもしれません。なぜ出来ないと思ったのだろうとふっと考えることがあります。それを思うと週1回
寮に宿泊して生徒たちの様子を見ていると、逞しいなと思います。確かに寮生活は人間関係のあり方を学ぶ最高の場所と言えます。自立出来ずに親に依存していた
私は、今では遠く地球の反対側に住んでいるのは皮肉な感じがします。ともかくストレス一杯の生活ですが、確実に精神的に強くなっている生徒たちです。夏はゆっくり
と休養が必要です。偉い君たちに乾杯。楽しく充実した夏休みを過ごして、8月に再会します。