英国だより

第十回-~Charles Dickens~大作家チャールズ・ディケンズとともに

 今年は彼が生誕して200年にあたります。昨年の年末から年始にかけて彼の作品がテレビで上映されていました。彼が生きた時代はまさにイギリスが産業革命後に
大いに繁栄しつつ、その影で貧富の差は広がり厳しい時代でもありました。
 Museum of
Londonでは特別展があり、彼にちなんだ場所ではそれぞれ催し物が行われています。先日も彼が埋葬されているウエストミンスター寺院において、
チャールズ皇太子殿下を招待して、彼の子孫が集まって式典が行われました。学園では、特に卒業が近い3年生には本を数冊読み、ビデオで作品を鑑賞しました。
特に、年末になると必ずといっていいほど上映されるChristmas
Carolは有名です。クリスマスの前日に自分の過去、現在と未来の夢見たスクル―ジは自分の欲深さ
から改心をする話は、日々忙しく過ごす私たちにとっては反省する機会でもあるかもしれません。それだけでなく、彼の作品には富を勝ち取っている人々と、貧しい人々が
苦しんでいる日々があり、現在の一部を反映しているかもしれません。
 本来ならば原書を読めば評論が述べているように彼の文体が理解でき、もっと味わうことが出来ますが、少し生徒には難しいので多少易しく書き直している本を読んで
います。彼の作品はリアリズム、喜劇的表現、優れた散文表現、性格描写、社会評論では群を抜くと言われ紹介されています。
 読書はいつの時期でも大切です。子育ての時にはいつも読書を口がすっぱくなるほど薦めていました。ゲームをする時間があれば、「読書」と思わないではいられま
せん。すべてを教え経験できるわけでも考えることが出来るわけではありませんので、知識を得るのは読書が一番です。大学入試や就職のときに小論を書くときにも
大いに役立ちます。先日も有名大学に進学をさせた母親の手記が出ていましたが、はやり読書をさせたことが書かれていました。読書を通じて考え、書くことを訓練して
ほしいと願わないではいられません。
 それでもゲームは楽しく子供にとっても生徒たちにとってもやめられません。先日も大学の息詰まる日々を解放された息子は1日中ゲームに熱中して、私を驚かせ
ました。時間を決めてやるだけの自己抑制が必要ですが、なかなかそのようには行きません。時には、外部からの圧力である寮則や家庭での規制が大事のようです。