英国だより

第六回-ケンブリッジへ

 受験はいつの時代でもどこの国でも大変なことに違いありません。そういう我が家もようやく終了。日本と違って、16歳で受験した12教科の
義務教育終了試験の結果から次の年に受験したAS レベルの5教科へ、さらに3教科に絞られて試験した A2レベルの結果を踏まえて、ようやく
大学受験が終わりを告げました。なんとも長い期間でしたが、そういう日本の場合でも小中学校の基礎学力がなければ、高校になって大学受験
は大変です。どちらが楽なんていうことは言えません。
 ケンブリッジ大学では、過去の成績だけでなく自己推薦書および教科担当教諭からの評価書で選抜、さらに面談へと続きました。何を
学びたいか学問に対する追求心がなければ門前払いになります。挑戦したわが子は11月に30分以上の面談が、専攻する分野の教授から2回実施
されました。なんとも緊張する時間だった違いありませんが、その結果は1月6日に発表。優秀な学生を確保するために時間をかけてじっくりと
選んでいくのですから、面接で合格をもらわなくても不思議はありません。大学が求める学生ではなかっただけですから、がっかりと失望する
必要はありません。
 日本では3年生になると早いところでは夏から大学の推薦入試が始まります。毎年指導をしながら、生徒たちに選ばれなかったことから失望
することはないと言っています。帰国子女といいつつ、違った環境で英語を習得したり、日本の高校生とは違う体験をした生徒たちは一杯いる
ものです。大学の期待する像に合わなければ当然不合格になります。それより自分が何が出来るか、何をして来たか自信を持って表現出来る
ことが大切ですから、常のその意識を持って日々の学園生活をしてほしいと願いつつ、授業を通して各教科の先生方が指導を行っています。
 ケンブリッジ大学では面接で合格をもらっても入学は出来ません。単なる条件つきでの仮合格で、その後に実施される筆記試験で要求された
基準に達しないと入学することは出来ません。あとはひたすら実力をつけるための勉強です。大学や学部によって違いますが、6月の受験した
3教科のおいてA*AAなどが揃えば、8月18日にようやく最終的合格が決まります。それに伴わない場合は自分が獲得した結果で大学を選択し
直すことになります。この点、日本の大学とは大きく違いますが、これは大学のほとんどが国立大学だからかもしれません。
一流大学に入学したから人生が決まるわけではありません。それよりどのように大学生活を送り、自分の人生につなぎつつ努力していくかによります。またもや3年生の担任ですが、わが子を見ながら生徒たちを励ましつつ、今年はちょっと違った感慨がする年となりました。日本はこれからが本番です。がんばってほしいと願いつつ、帰国する姿を見送ります。Good
luck!!