英国だより

第二回 親と保護者の間で

 親の心境はもちろんわかります。特に高校生である思春期の娘や息子は不可思議な存在です。本当は自分もそうだったのに、親になればそれは忘れてしまいました。 わかっているようで、自分の子が家庭外でどのように振舞っているかわからないものです。学校の様子を報告してくれると本当に嬉しい気持ちになります。でも、子供に とってはそんなことは関係なく、自己都合で報告。ふっとわが子も学校で何をしているのか心配になるときがあります。行儀よく食事?友人関係?勉強は?!等など。 しかし、高校生まで来るとそろそろ本人の責任です。親の顔が見たいと言われれば、恥ずかしながらいつだって見せに行くつもりです。最後に信じて助けることができる のが親だから。わが子も子育て終了近く、親の子離れでもあります。ちょっと寂しい気持ちもしますが、大変だった子育てを楽しませてもらったことに感謝。縁あっての 親子だから。
 教師にしてみれば立場は違い、3年間だけの付き合いです。先生になったばかりのときには、生徒のためにとやけに肩に力が入っていました。生徒と取っ組み合いも 大喧嘩もしました。でも、所詮未熟な自分に何が出来るかを考えると、全くの一人よがり。学校生活や授業での生徒を見ながら、それこそ親子にない物の見方をしながら 客観的に状況を考え、効果的に指導をしたいものです。ただし、言うほど上手は行きませんので悩み、親との対応に追われます。生徒の為にという思いは一緒なのですが、 時に分裂。しかし、子育てと同様に生徒の成長に関わる仕事はまさに教師冥利。すぐに効果が表れるわけでもなし、ドラマのようにスーパー教師になれるわけでもなく、お互 いに理解出来るように日々がんばってみるしかないと言い聞かせつつ今日も生徒と対峙しています。情熱が無くなったら、引退してゆっくりと小説でも書ければなんて甘い ことを考えてながら。