職員室ブログ

テストの意味

 先生とは日本語では「先に生まれる」と書きます。「先に生まれてきた人が、後から生まれてきて何も知らない人にいろいろ教えてくれる人」という意味かも知れません。ですから、父母は子供たちの先生です。親が良く教えないと良い子は育ちません。同様に学校の先生が生徒達に良く教えないと良い人は育ちません。

 では、先生は何を教えれば良いのでしょうか。日本では文部科学省の指導要領で何を教えるかを決めています。それぞれの学校ではそれに従って授業をしています。そしてテストをして、A君が90点で、B君が15点だったとすると、A君には「君はよく出来たね、よく勉強したね。」などとほめる言葉をかけ、B君には「君はあまり勉強しなかったのではないか、もっとしっかりやらなければ駄目だよ。」等の励ましの言葉や、叱責の言葉を掛けたりしているのではないかと思われるのですが、果たしてそれで良いのでしょうか。入学試験などの結果が評価されるテストはそれで良いかもしれませんが、学校のテストは少し違うのではないかと思います。

 テストの点数は 、勉強の結果だけなのでしょうか、私は勉強するところを見付けるものではないかと思うのです。即ち、先程のA君は、その問題の90%は理解しているようだが、残りの10%が理解不十分なので、そこがA君の勉強すべき所だと思うし、B君はその問題の85%が勉強すべきところだと思うのです。即ち、出来ない所を出来るようにするプロセスが勉強で、解らない所を解るようにするプロセスが勉強だと思うのです。即ち、テストは自分の勉強するところを探すのが目的ではないかと思うのです。ところが大体の学校では学期末や学年末にテストを行い、今学期の成績として評価し、その教科の生徒の存在位置のように評価をしているようです。先生によっては間違えたところを直して提出するのが宿題などと言っている先生も多いように思いますが、それで教えたことになるのでしょうか?生徒は自分では分からないと、学習塾に行かされたりして、勉強が嫌いになったりしているようです。テストは、自分が勉強しなければならない所を見付けるものだと思うのですが、B君の場合、解らない所を自分でやりなさいという自学自習ではよく出来るようになるとは思えないのです。何故先生が教えないのかと思います。

 テストで、解らない所(その人が勉強すべき所)を何故学校の先生がそこで教えないのかと不思議に思います。更に付け加えれば、テストの点数が悪いのは、先生が教え方にあまり工夫をしていないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?先生にも少なからず責任があるように思うのですがいかがでしょうか?

(校長 中山 理)